実用車(ロードスター)

  最近、古い実用車に人気が出てまいりました。車体は重いですが、意外に良く走り、町での普段使いにはちょうど良く、質実剛健、多少荒く取り扱ってもびくともせず、古いものは非常に丁寧に作られておりメンテナンスさえちゃんとすれば 、さらに何十年でも現役で活躍してくれます。
 実用車は英国のブリティッシュ・ロードスター、Heavy Durtyをお手本に日本で独自に発達した車種。自転車が高価で、庶民には高嶺の花だった頃から存在するもので、その時代の車体は一種のステータスシンボルでもあり風格があります。近年、低価格な自転車が氾濫したことから、そのゆりもどしとして若い人たちの間にも実用車のちょっとしたブームが起きているのだと感じます。

 新車販売も行っておりますが、中古車のレストア販売も行っております。基本的に中古といっても当時の高級車ですので、当時の物価と比べた販売価格では多少お安くはなりますが、レストアしての販売は現在の新車と同等、もしくはかなり高い販売価格となることをご了承ください。趣味性の高い実用車は、レストアにも時間がかかりますし、値段も高くなるのはしかたがないことです。

お電話でお問合せいただいても、中古車の在庫等はお答えできませんので、欲しい方はご来店ください。

ここに「販売可能」と記載されている商品のほとんどは、1台きりの在庫のものがほとんどで、完売となっている場合もあります。 部品に関しても、再入荷の予定がないものが多く、ご希望に添えない場合があります。
詳細は、ご来店いただき、確認をお願いします。

レストア済み車体(17/12/26)

 レストアし販売可能となる車体が、月数台程度は確保可能となっています。手前の1台は納車待ちです。一時期はスタガードフレームのみでしたが、最近はダイヤモンドフレームも入荷するようになって来ました。部品に関しても、各所の長期在庫品を融通してもらえるため、当面は故障・修理・レストアに対応できます。

山口Bennyの新古車が組みあがりました(2017/05/17)

某問屋の倉庫にひっそりとつるされていた山口Bennu号車体のデッドストックを発掘し、一部欠損した部品や経年劣化のあるゴム製品の交換、錆び汚れなどをきれい落として磨き上げ、ほぼ新車状態 で組みあがりました。
奇跡の一台とも言えそうな感じで、これほど状態の良い山口は今後は出てこないと思われます。


山口Bennyのおそらく昭和50年代前期の車体、大きな荷台を持つ運搬車です。
一部経年劣化が見られますがほぼ新車状態、タイヤ、ブレーキ関係などは、最近のもの(新品)に交換済みです。
当時は自転車自体、高額商品だったのですが、この手の車体は業務用ということもあり、結構なお値段でした。
箱型錠、6WダイナモもBENNYロゴ入りです。
刻印入りの革サドルです。
チェーンケースも刻印入り。クランクピン・カバーは残念ながら欠品しており、汎用品で代用しております。
ハンドルは日東製、引きベルは欠品しており、最近の汎用品(東京ベル)を取り付けております。
後方からみると、運搬車らしく大き目の荷台が目立ちます。
両立スタンドは、実用車では一般的な形状で、重量運搬車のような箱型ではありません

 

レストア済みセキネ実用車(2017/05/17)

レストア済み販売可能なセキネの実用車(中重量運搬車?)が組みあがっております。


セキネ運搬車です。運搬車の様式美、補助フォーク、ダイヤモンドフレーム、大型のスタンドが特徴でしょうか。
タイヤ、ブレーキゴム、スポークなど消耗品は新品に交換済みです。
補助フォークは錆びを落としてレストア済み。ガード上のマスコット(風切り)も健在です。
ヘッドバッジもきれいにレストアしてあります。
大き目の荷台と箱型両立てスタンド。マッドガード上のバッジも健在でレストア済み。

 

実用車・軽快車用補修部品(2016/10/01)

近年、入手が難しくなりつつある実用車・軽快車用の補修部品が入荷しています。タイヤ、チューブ、ブレーキシューなどは近年生産された新品として入手できますが、ものによっては長期在庫品や新車からのはずし物、再生品などもあり、ご希望に沿う商品をご用意できない場合もあります。
電話によるお問い合わせで通販対応も可能ですが、ご購入を希望の方は、できればご来店いただけますと幸いです。

実用車用サドル(JIS1型サドル、通称75サドル)です。各種在庫ありますが、ご希望のメーカー(ブランド)のものが用意できるかどうかは場合によります。ご来店にて確認ください
Brooks(B66、B135など)も在庫あります。
ランプ架けに取り付ける砲弾型ランプ各種(サンデン、ミツバほか)。写真に掲載したもの以外にも在庫あります。
6V6W球も若干ですが在庫あります。ランプ架け(ブラケット)も在庫あります。在庫僅少の6V6Wダイナモですが、ご用意できる場合があります。
実用車用「角ゴム」
ミカシマ#3000のような伝統的ペダル用の交換用ゴムです。
ペダル本体も在庫あります(黒ゴム)
実用車用リアブレーキ(バンドブレーキ)
ロッドで操作するタイプです。
実用車用前ブレーキ、ゴム単体も在庫あります。
スポークベル
鉄ハブ(前32、後40)
ハブは各種在庫あります。
マッドガードに取り付ける、テール・リフレクタ各種
実用車、軽快車用の箱型錠各種
フォーク肩カバー
ピンカバー(コッタピンカバー、クランクカバー)
各種在庫ありますが、ご希望のメーカー刻印がご用意できるかは場合によります。
JISにぎり(グリップ)
写真以外にも数種在庫あります
風きり(フロントガード上のマスコット)
申し訳ありませんが非売品が多く、販売できるものは限られています。ご来店の上確認ください。
前泥除け下に付けるマッドフラップ。
どちらかというと「紳士車」と呼ばれた軽快車向けでしょうか
(No Image) #12、#13スポーク各種(32H、36H、40H用)在庫あります。
(No Image) 引きベル各種在庫あります
(No Image) BE用ステンリム、32H/40H
(No Image) フロント・ギアクランク(48T/46T)
(No Image) フリーホイル(20、22、24T)
(No Image) BEタイヤ、チューブ(26インチ 1-3/8、1-3/4)
(No Image) スタンド
(No Image) 荷掛け(荷台)

レストア済み実用車(2016/10/01)

 重量運搬車。長いホイルベース、ばね入りの補助フォーク。箱型スタンドと大型の荷台、前三角が大きく、昭和の子供が「三角乗り」したのはこの手の車体
 重量運搬車のほとんどはチェーンケースが半カバーになってます。ギア比は低めです。
 ダイヤモンドフレームの実用車。英名「Heavy Durty Bicycle」の名に恥じない頑強なつくりの一台です。上の重量運搬車と比べると、ホイルベースの違いがわかるかと思います。

引きベル(2016/10/03)

なにかのノベルティ品でしょうか。きれいな引きベルです(非売品)
1879年セーフティ型、1884年HighWheeler型、1868年RoverSafety型

レストア済み実用車(2013/12/01)

 スタッガード型ですが納車可能な状態に調整中です。
 郵政仕様の比較的新しい(90年代?)車体がレストア済みです。ほかにBSの軽快車(ロッドブレーキ)も納車可能です。
 BS軽快車はロッド式キャリパを使ってます。

即納可能なレストア済み車体が数台できております(10/11/02)

新古車を含め、軽快車、実用車の即納可能なレストア済み車体が数台できております。程度の良い実用車は、補修パーツを含め、今後入手が難しくなると思われますので、欲しい方はご来店ください。

フジ自転車の風切りです。これの有り/無しでは見栄えがかなり変わります。
丸石の軽快車に付けられたロッド式のセンタープル・ブレーキ、ダイヤコンペ製です。このタイプのブレーキであれば、リムにはWOが使えます(BEでもエンドリック・リムなら使えます)

郵便局仕様のゼブラ号をレストア中です(10/04/30)

郵便局仕様のゼブラ号が手に入り、レストアしております。岡本の資本が入る前の車体のようですが、郵便局に治められたものではなく、販社に長期保管されていた車体のようです。製造から40年近く経過しているはずですが、状態は非常に良いです。

郵便局仕様の実用車は比較的多く見るのですが、状態のよい車体は珍しいと思います。この状態のゼブラは、おそらくもう手に入らないと思います。
ゼブラケンコーのヘッドバッジ。岡本の資本が入る前、光風自転車との合併後のバッジでしょうか。
全ケースの車体も見ますが、チェーンはずれにすばやく対応できるよう、郵便局仕様は半ケースが使われた車体が多いようです。
郵便局仕様は、右ブレーキで前後ブレーキが同時にかかるよう、特殊な形状になっています。専用バッグをかける、フックも付き。
局名が書かれていないため、おそらく納車されなかった車体と推測されます。状態がよいのは、あまり使われていなかったためと思われます。

BSの実用車をレストア中(10/04/30)

ブリヂストンの比較的新しいスタガード型車体をレストア中です。ステンリム、コッタレスクランクで、最近のものと思われます。年式が高いのできれに仕上がっております。

販売可能なレストア済み実用車が出来上がっております(09/11/08)

実用車ではないですが、ヨコタの軽快車のレストアが完了し、販売できる状態になっております。軽快車は、実用車のよいうに重い荷物を積むタイプではないため、タイヤが1-3/8幅の細いタイプを使います。いわゆる「おまわりさんの自転車」と同じタイプです。ハンドルも、ライズのある、ノースロードタイプに近い形状になります。11/8時点でレストア済みは3台、ナショナルのレギュラー1台がレストア中です。

ヨコタサイクルの軽快車です。テリーサドルに前カゴ用のブラケットを付けてみましたが、後方の荷台が使えますので、ランプブラケットに砲弾型ランプ、革サドルという組み合わせもよいかと思います。
こちらはレストア済みの実用車。丸石アトラスと山口ベニー号です。ベニー号はヘッドバッチや金線引きのガードなど、古きよき時代を感じさせます。
ベニー号のフロント部分です。フェンダー上の風切り(マスコット)は新品に交換しました。ヘッドバッチもきれいです。

バックオーダーがたまっております(09/04/04)

レストア実用車の販売を細々とやっておりますが、バックオーダがたまってしまい、ご期待に添えない状況です。レストアベース車体の数があるわけでもなく、補修用の部品もホイホイ入荷するものではなく、メーカに依頼しスポークを取り寄せたりと時間もかかります。

セキネの運搬車です。前フォークには補助フォークが入り、大きな荷台が付いております。ホイルはステンリムと#12スポークで組みなおしました。チェーンケースが半ケースで重量運搬車のため、町で見かける実用車とはちょっとスタイルがj異なります。築地に似合う自転車というところでしょう。
運搬車の重量を受けるには#12スポークが必要になります。この手のスポークは手に入らず、メーカで再生産していいただいたものと聞いております。

実用車のレストアをしています(09/03/21)

メンテナンスさえすれば何十年も使い続けられる丈夫さを持つ実用車ですが、新車での入手は難しい状況になってしまいました。少数ですがレストア販売用の車体が入ってくることがあり、レストア品の販売を行っております。#13、#12のスポーク入手に苦労し、レストアが進んでおりませんでしたが、やっと入荷し組み立てを始めました。

実用車2台がレストア用として入庫し作業中です。これは丸石自転車のアトラスで、この時代のものはボルト頭までメーカ刻印が入っているため、補修用部品を集めるのが大変です。もう一台はセキネで、丸石より物は良いのですがレストアは大変です。
コッタピンカバーがそろっていませんが、なんとか形になっております。

実用車補修用部品(08/10/05)

 古い自転車屋から貰い受けた、ヒドリの実用車ハンガ部のカットモデルです。ヘッド部のカットモデルもあります。ベアリング部を見せるためのもので、縦パイプは押し型の鉄板を曲げて溶接してパイプとしたものです。
 レストア用の部品も若干ですが入荷しています。磨いて再メッキすれば良いのですが大変です。

実用車補修用部品(08/08/31)

 実用車のメンテナンスは古くから付き合いのあるお客様からの依頼で、業務用の自転車として毎年、何十台も修理・補修の依頼がありますが、最近になって、趣味として乗るための実用車をレストアして欲しいという依頼が来るようになりました。 この手の補修部品を常備するお店は少ないと思います。
 32-40穴のステンレス・リムがやっと入荷しました。最近の実用車は前後36-36穴ですが、古いものには前後32-40穴が必要となります。
 前後32-40穴のハブも少数ですが手に入りました。補修用ですので単品での販売は行っておりません。

実用車のレストア(08/08/02)

  山口ベニー 製実用車のレストアが完了し、お客様への引渡し待ちになっております。最近は良い実用車が手に入らなくなっております。きちんと整備すれば、おそらくまだ10年、20年は使えると思います。この手の自転車を趣味でお持ちになるお客様も増えてきまして、この車体も、雑誌の編集をやっていらっしゃる方がお買い上げになったようです。
  ヘッドバッチ、縦パイプのバッチも当時のもので、きれいに残っておりますが、ガード上の風切りが欠品しております。これを探すのは、かなり難しいと思います。ダイナモは実用車用の6V6Wのもので、電球もボッと点灯する6W仕様です。
 下パイプには「MARUBENI YAMAGUCHI」のマークが健在です。
 フォーク肩にも山口の刻印入りです。当時の実用車は、ほとんどの部品にメーカー刻印が入っていました。これのおかげで、レストアするとき、同一メーカで部品を集めるのが厄介になったりします。
 ニギリにも山口のマークがあります。ハンドルは日東製のようです。
 これはクランクのコッタピン・カバーで、やはり山口の刻印が入ります。コッタピン・カバーは欠品している車体も多く、雑に扱っているとクランクが緩み、コッタピンを締め上げたときネジ部を曲げたりで、クランク根元があまりよろしくない状態にもなりますが、カバーがあると見栄えが一段とよくなります。
 これはBB上のグリスニップルです。これがあるのでクランクをはずしたり軸を抜かなくても、BBのグリス充填が可能です。

実用車のレストア(08/06/28)

  山口ベニー製の古い実用車のレストアを依頼され作業中です。昔のものは重量も重く無骨ですが、メッキが厚く非常にきれいです。後輪は40本スポークで大径のバンドブレーキ仕様、当然耳付きタイアです。
 フリーは前田製の大きいものが付いています。軸も3分5厘で運搬車用です。
 ハブを交換し、車輪は組みなおしております。この手のホイルの補修はスポークの入手に苦労します。
 元の車体についていたハブは青山製のようです。こちらもフリーはサンツアーで減りはほとんど見られないので、あまり使われていなかった車体のようです。

実用車(2007/11/29)

比較的程度のよい実用車の中古が少数でてまいりました。実用車をきちんとレストアできる自転車屋も少なくなってきましたが、両国は場所柄、実用車を使う方も多く、少ないながらも修理など引き受けております。
程度の良い中古実用車はすぐに出てしまいます。ご来店いただいても、お望みの車体がある保障はありませんので、ご承知ください。

 レストアが完了した実用車です。格安で出しておりますので、すぐに出てしまいます。ご来店いただいても、残っておりかどうかは不明です。BBカップが割れておりましたので、交換し、各部を一度ばらして再組み立てし磨き上げておきました。
ハンドルは日東製で、メッキも厚く非常にきれいです。
シートポストが手に入らず、レストア待ちになっていた車体ですが、サドル、ポストともそろい、レストア中です。

当サイト内の写真、文章の無断転記、複製を禁止します。Copyright 1997-2016 Akira Kogure