最終更新 2017年 12月 27日 |
最近、古い実用車に人気が出てまいりました。車体は重いですが、意外に良く走り、町での普段使いにはちょうど良く、質実剛健、多少荒く取り扱ってもびくともせず、古いものは非常に丁寧に作られておりメンテナンスさえちゃんとすれば
、さらに何十年でも現役で活躍してくれます。
実用車は英国のブリティッシュ・ロードスター、Heavy Durtyをお手本に日本で独自に発達した車種。自転車が高価で、庶民には高嶺の花だった頃から存在するもので、その時代の車体は一種のステータスシンボルでもあり風格があります。近年、低価格な自転車が氾濫したことから、そのゆりもどしとして若い人たちの間にも実用車のちょっとしたブームが起きているのだと感じます。
新車販売も行っておりますが、中古車のレストア販売も行っております。基本的に中古といっても当時の高級車ですので、当時の物価と比べた販売価格では多少お安くはなりますが、レストアしての販売は現在の新車と同等、もしくはかなり高い販売価格となることをご了承ください。趣味性の高い実用車は、レストアにも時間がかかりますし、値段も高くなるのはしかたがないことです。
お電話でお問合せいただいても、中古車の在庫等はお答えできませんので、欲しい方はご来店ください。
ここに「販売可能」と記載されている商品のほとんどは、1台きりの在庫のものがほとんどで、完売となっている場合もあります。
部品に関しても、再入荷の予定がないものが多く、ご希望に添えない場合があります。
詳細は、ご来店いただき、確認をお願いします。
レストアし販売可能となる車体が、月数台程度は確保可能となっています。手前の1台は納車待ちです。一時期はスタガードフレームのみでしたが、最近はダイヤモンドフレームも入荷するようになって来ました。部品に関しても、各所の長期在庫品を融通してもらえるため、当面は故障・修理・レストアに対応できます。 |
某問屋の倉庫にひっそりとつるされていた山口Bennu号車体のデッドストックを発掘し、一部欠損した部品や経年劣化のあるゴム製品の交換、錆び汚れなどをきれい落として磨き上げ、ほぼ新車状態
で組みあがりました。
奇跡の一台とも言えそうな感じで、これほど状態の良い山口は今後は出てこないと思われます。
レストア済み販売可能なセキネの実用車(中重量運搬車?)が組みあがっております。
セキネ運搬車です。運搬車の様式美、補助フォーク、ダイヤモンドフレーム、大型のスタンドが特徴でしょうか。 タイヤ、ブレーキゴム、スポークなど消耗品は新品に交換済みです。 |
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補助フォークは錆びを落としてレストア済み。ガード上のマスコット(風切り)も健在です。 ヘッドバッジもきれいにレストアしてあります。 |
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大き目の荷台と箱型両立てスタンド。マッドガード上のバッジも健在でレストア済み。 |
近年、入手が難しくなりつつある実用車・軽快車用の補修部品が入荷しています。タイヤ、チューブ、ブレーキシューなどは近年生産された新品として入手できますが、ものによっては長期在庫品や新車からのはずし物、再生品などもあり、ご希望に沿う商品をご用意できない場合もあります。
電話によるお問い合わせで通販対応も可能ですが、ご購入を希望の方は、できればご来店いただけますと幸いです。
なにかのノベルティ品でしょうか。きれいな引きベルです(非売品) 1879年セーフティ型、1884年HighWheeler型、1868年RoverSafety型 |
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スタッガード型ですが納車可能な状態に調整中です。 | |
郵政仕様の比較的新しい(90年代?)車体がレストア済みです。ほかにBSの軽快車(ロッドブレーキ)も納車可能です。 | |
BS軽快車はロッド式キャリパを使ってます。 |
新古車を含め、軽快車、実用車の即納可能なレストア済み車体が数台できております。程度の良い実用車は、補修パーツを含め、今後入手が難しくなると思われますので、欲しい方はご来店ください。
フジ自転車の風切りです。これの有り/無しでは見栄えがかなり変わります。 | |
丸石の軽快車に付けられたロッド式のセンタープル・ブレーキ、ダイヤコンペ製です。このタイプのブレーキであれば、リムにはWOが使えます(BEでもエンドリック・リムなら使えます) |
郵便局仕様のゼブラ号が手に入り、レストアしております。岡本の資本が入る前の車体のようですが、郵便局に治められたものではなく、販社に長期保管されていた車体のようです。製造から40年近く経過しているはずですが、状態は非常に良いです。
ブリヂストンの比較的新しいスタガード型車体をレストア中です。ステンリム、コッタレスクランクで、最近のものと思われます。年式が高いのできれに仕上がっております。 |
実用車ではないですが、ヨコタの軽快車のレストアが完了し、販売できる状態になっております。軽快車は、実用車のよいうに重い荷物を積むタイプではないため、タイヤが1-3/8幅の細いタイプを使います。いわゆる「おまわりさんの自転車」と同じタイプです。ハンドルも、ライズのある、ノースロードタイプに近い形状になります。11/8時点でレストア済みは3台、ナショナルのレギュラー1台がレストア中です。
レストア実用車の販売を細々とやっておりますが、バックオーダがたまってしまい、ご期待に添えない状況です。レストアベース車体の数があるわけでもなく、補修用の部品もホイホイ入荷するものではなく、メーカに依頼しスポークを取り寄せたりと時間もかかります。
メンテナンスさえすれば何十年も使い続けられる丈夫さを持つ実用車ですが、新車での入手は難しい状況になってしまいました。少数ですがレストア販売用の車体が入ってくることがあり、レストア品の販売を行っております。#13、#12のスポーク入手に苦労し、レストアが進んでおりませんでしたが、やっと入荷し組み立てを始めました。
実用車2台がレストア用として入庫し作業中です。これは丸石自転車のアトラスで、この時代のものはボルト頭までメーカ刻印が入っているため、補修用部品を集めるのが大変です。もう一台はセキネで、丸石より物は良いのですがレストアは大変です。 | |
コッタピンカバーがそろっていませんが、なんとか形になっております。 |
古い自転車屋から貰い受けた、ヒドリの実用車ハンガ部のカットモデルです。ヘッド部のカットモデルもあります。ベアリング部を見せるためのもので、縦パイプは押し型の鉄板を曲げて溶接してパイプとしたものです。 | |
レストア用の部品も若干ですが入荷しています。磨いて再メッキすれば良いのですが大変です。 |
比較的程度のよい実用車の中古が少数でてまいりました。実用車をきちんとレストアできる自転車屋も少なくなってきましたが、両国は場所柄、実用車を使う方も多く、少ないながらも修理など引き受けております。
程度の良い中古実用車はすぐに出てしまいます。ご来店いただいても、お望みの車体がある保障はありませんので、ご承知ください。
レストアが完了した実用車です。格安で出しておりますので、すぐに出てしまいます。ご来店いただいても、残っておりかどうかは不明です。BBカップが割れておりましたので、交換し、各部を一度ばらして再組み立てし磨き上げておきました。 | |
ハンドルは日東製で、メッキも厚く非常にきれいです。 | |
シートポストが手に入らず、レストア待ちになっていた車体ですが、サドル、ポストともそろい、レストア中です。 |
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